トラウマ
2020年3月6日
連日コロナのニュースが世間を騒がしています。
とかく私も心肺機能が弱いのでうつると大変なことになるため不要な外出は控えています。
昨日日本に20年近く住んでいるアメリカ人の友達と話していたのですが、トイレットペーパーを買いあさる
日本人を見てびっくりする、と言っていました。
マスクや消毒液はまだわかるけどトイレットペーパーは関係ないじゃないか、と。
日本人の半数以上もそのことを知っているはずです。
ニュースでもトイレットペーパーは国産が多く、コロナの影響はさほどないことを。
どうしてなのか、と聞かれ私も少し考えて、たぶんオイルショック時のトラウマがあるのではないか、
と答えました。
1973年オイルショックが起きた時、紙製品がなくなるとのうわさが流れトイレットペーパーなどを買いあさる
日本人の話を聞いたことがあります。
調べてみると当時もメディアの報道でデマが広がり、不安に駆られた主婦たちが買いまわったそうです。
しかし実際は日本の紙製品は安定していたそうです。
今回もそれと同じなんじゃないかな、と話すと彼は納得した顔をして、アメリカ人が食品をストックするのと
同じだ、と言いました。
1929年、世界大恐慌時多くの労働者は失業しその日の食べ物を手に入れるのも大変だったそうで、
そのトラウマからかアメリカの多くの家庭ではパントリーなる小部屋がありそこに食糧をストックしている、
と。
またアメリカでは山火事やハリケーンなど天災も多いのでどこの家もそういう時のため備蓄していると。
国ごとの歴史で備えるものは別にしろ、人間の心理は同じですね。
竹川